
なんで!? ガラガラなのに、わざわざ隣に来るの?

トナラーってなんで悪者扱いのように言われているの?
この記事では、このような悩みや疑問を解消します。
電車、駐車場、カフェやパチンコ店などで、「なんで隣に?」と感じた経験はありませんか。
それが、まさに「トナラー」です。

「トナラー」とは、周囲に空いている場所があるにもかかわらず、
わざわざ他人の隣に来る人のことを指す言葉です。
もちろん、トナラーの何が悪いの?っていう意見もあります。
でも、この記事では、
トナラーが、なぜ迷惑がられているのかという点も解説していますので、その疑問も解消されます。
- トナラーっていったい何者か知りたい
- トナラーはなんでわざわざ隣に来るのか理解できない
- なんで隣に座ったり停めたらダメなの?
トナラーのことをよく理解して、トナラーに対する悩みやモヤモヤから解放されましょう。
- トナラーとは?
- なぜトナラーの行動をとるのか?
- トナラーに遭遇したときの対処法と距離の取り方
- 実は自分もトナラーかも?
- まとめ:トナラーと上手に付き合い、心地よい空間を守ろう
順に解説してきます。
トナラーとは?

あなたも、一度は「え、なんでわざわざ隣に来るの?」と感じた経験があるはず。
それが、まさに“トナラー”です。
それでは、「トナラー」という言葉の意味を見ていきましょう。
- そもそも「トナラー」とは?
- トナラーが迷惑がられている理由
そもそも「トナラー」とは?
トナラーとは、「ガラガラなのにわざわざ隣に来る人」のこと。
「となり(隣)」+「~する人(ラー)」=トナラー
という造語で、電車、駐車場、カフェなどで、
スペースがめっちゃ空いてるのに“なぜか”隣に来る人のことを指します。
具体的には、
- ガラガラの電車やカフェで、あえて隣に座ってくる人
- 空いている駐車場に、あえて横に停めてくる車
- ガラガラのカフェで1人時間を満喫中なのに、隣に来て1人時間を邪魔する人
- 他に誰もいないようなトイレで隣に入ってくる人
- たくさん空いているパチンコ台で、わざわざ隣に座ってくるやつ
のような人のことです。
正直、他人との距離感に無頓着な人とも言えます。

ちなみに「トナラー」という言葉は、トナラーに対する不快感に共感する人が多くなり、ここ数年でかなり広まっています。
トナラーが迷惑がられている理由
ここ最近、トナラー行為が“迷惑”として扱われる理由とは何でしょうか。
理由は、トナラーは、パーソナルスペースを無視して他人に不快感を与えてくるからです。
パーソナルスペースとは
他人に近づかれると不快に思う空間のこと(心理的な心の縄張り)
つまり、他人からの距離感を無意識に守ろうとする心理的な境界のことです。
距離 | 関係性 |
---|---|
0~45cm (親密距離) | 恋人や家族・親友など |
45〜120cm (個体距離) | 友人・知人など |
120〜360cm (社会距離) | 上司・ビジネスの関係など |
360cm以上 (公共距離) | セミナー・講演会など |
このパーソナルスペースに無頓着な人は、
隣に座る行為が、他人に不快感を与えていることに気づかない可能性が大です。

特にコロナ禍を経て、
人と人との物理的距離が遠い=安心という感覚が強くなっている人が増えています。
もちろん、隣に座ったり停めたりすることの何が問題なの?と思うかもしれません。
しかし、周囲はガラガラにも関わらず、あえて「距離を詰めてくるトナラー」は、
パーソナルスペースに踏み込んできたと認識され、不快感を与える人と感じとられるのです。

つまり、距離を詰められる=不快 という感覚を持つことが大切なんですね。
なぜトナラーの行動をとるのか?

なぜ、トナラーの行動をとるのか。その心理について、紹介します。
- トナラーに悪気はない?無意識の行動パターン
- トナラーが隣に来る心理とは
- わざと”隣”に来るトナラーには注意が必要
トナラーに悪気はない?無意識の行動パターン
多くのトナラーは、実は“隣に行っている”という自覚がありません。
なぜなら、トナラーはパーソナルスペースの感覚が希薄だからです。
例えば、
- 何も考えず単に空いてるから座っただけ
- 無意識でそこに停めた
のように、大半のトナラーは、自覚がないのです。
他人との距離にあまり関心がないため、
わざわざ「隣」に座ったという概念自体が頭にないのです。

つまり「悪意なき無神経さ」こそが、トナラーの厄介な正体でもあるんです。
トナラーが隣に来る心理とは
トナラーが隣に来る理由には、心理的な要因も大きく影響しています。
具体的には、
- 習慣化された場所(通勤電車の“定位置”など)
- 「人がいる=安心」という心理
- 孤独を避けたいという本能
など、「そこが落ち着くから」、「誰かが近くにいると安心だから」という
無意識で隣に来ているケースがほとんどなのです。
しかし、その“勝手な安心”が他人にとっての“不快や恐怖”、“ストレス”になっていることには無頓着。

トナラーは心理的な要因により、
相手に不快感を与えていることに気づかず、無意識に隣に来るのです。
わざと”隣”に来るトナラーには注意が必要
さらに、深刻なのは、明らかに“わざと”隣に来るトナラーの存在です。
例をあげると…
- 女性の隣にピタッと座る痴漢目的の人
- 会話を聞きたい・覗き見したいという悪質な人
このレベルになると、完全に「迷惑行為」や「犯罪者予備軍」です。
でも、ここが難しいのが、
「無意識のトナラー」と「悪意あるトナラー」の見分けがつきづらいという点。

もしも、違和感を覚えたら、ためらわずに距離を取り、自分の身を守ることを優先しましょう。
ちなみに、実は、私も電車で犯罪者予備軍のトナラーに合い、相当なストレスで完全に精神がやられていました。
なんなら、トナラーのせいで警察沙汰に巻き込まれ、挙句に”プチうつ”状態にまで追い込まれていたんです。このストーリが気になる方は、こちらの記事↓もあわせてご覧ください。
トナラーのせいで警察沙汰になり、”うつ”で病院送りになった話
ただ空いてるところに座ったり停めただけなのに。迷惑と思われる理由とは?
中には、「空いてるところに座ったり停めただけなのに。なんでトナラーって嫌われるの?」
と、納得できないままモヤモヤしている人もいると思います。
それは、“パーソナルスペース”のギャップにあります。
人は、空いている空間にいるときほど、
心理的に「他人との距離を取りたい」という気持ちが強くなります。

そこに突然、誰かが近くに来ると、
“自分のスペースを侵された”ように感じてしまうのです。
もちろん、「どこに座ろうが、停めようが自由」と感じるかもしれません。
ですが、他人がどう感じるかという点を見落とすと、
距離の取り方ひとつで、“無自覚に不快感を与える存在”になってしまうのです。

わざとやったわけじゃなくても、相手に迷惑をかけていることもある
という意識が必要ですね。
トナラーに遭遇したときの対処法と距離の取り方5選

トナラーと遭遇したときの対処法や距離の取り方について、解説していきます。
- 移動して物理的に距離を取る
- 好きな音楽や動画を見て、”自分の空間”を作る
- あらかじめ荷物でトナラーをガードする
- 壁際・角・端席を意識して陣取る
- どうしてもトナラーが気になる場合は感情の出口を用意しよう
移動して物理的に距離を取る
カフェや電車など、簡単に移動できる場合は、
気まずさより、自分の快適さを優先して、席を移動しましょう。
なぜなら、移動してしまえば、トナラーを意識する必要もなくなるからです。
どうやって移動すればいいか、一例をあげると、
- 駅に到着したという雰囲気をだし、一度下車し、隣の車両へ移動
- 路線図をみるふりをして立ち、そのまま他の席へ移動
など。
もちろん、「なぜ、私が動かないといけないの?理不尽だ」とか、
「ちょっと気まずい」と思うかもしれません。

しかし、不快な気持ちをずっと抱えているより、
さっさと移動して、快適に過ごせるほうが、無駄なストレスを抱えなくてすみますよね。
好きな音楽や動画を見て、”自分の空間”を作る
イヤホンを付けて、好きな音楽や動画に集中することで、
トナラーとの空間を遮断することも有効です。
物理的な距離を保てないときでも、心理的な距離感を生み出せるからです。
例えば、
- 自分のお気に入りのアーティストの曲を聴き、自分の世界に集中する
- 動画アプリを使い、好きなドラマや映画に集中し、自分の世界に没頭する
など。
もちろん、「トナラーとの距離感は変わってないよね?」と思うかもしれません。

しかし、もし物理的に距離を保てない場合には、
「空間を遮断する」という選択は、とても有効な対策です。
あらかじめ荷物でトナラーをガードする
荷物を席の隣に置くことで、物理的にトナラーを来させなくするのです。
そもそも、トナラーたちは、空いているその座に、無意識にやってきます。
だから、あらかじめ席を確保しておけば、そもそもトナラーと遭遇することもありません。
例:バックを横に置く。ペットボトルのドリンクを置く。など
もちろん、通勤・帰宅ラッシュや人が増えてきた時には、
そのまま荷物を置いておくと、逆に自分本位の人になりかねません。

その時々の状況をみて判断しながら、物理的なバリアを作りましょう。
壁際・角・端席を意識して陣取る
最初から「壁際・角席・端の席」を選ぶことも効果的です。
なぜなら、これらの席は構造的に隣がふさがれているため、
物理的に隣に人が来る可能性が半分以下になるからです。
一例として、
- フードコートや飲食店で、一番端のコーナーの角席に座る
- カフェで、窓際の隣に席がない一人席を陣取る
など。
もちろん、「混雑していて、端や角の席なんて空いてないこともあるのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、人は混雑時には、すでにトナラーを意識することがなくなっているでしょう。
快適な空間を手に入れたいなら、“どこに座るか”が鍵となります。
壁際・角・端の席は「パーソナルスペース」を守るうえで、意識しましょう。

視界の一部が壁や仕切りでふさがれるため、
安心感も得られ、他人の気配に敏感な人にもおすすめです。
どうしてもトナラーが気になる場合は感情の出口を用意しよう
トナラーの存在がどうしても気になってしまうなら、
無理に我慢せず、自分の感情を外に出す“出口”を持つことが大切です。
なぜなら、人は「不快感」や「嫌だ」という感情を抑え込み続けると、
ストレスが蓄積し、心身に悪影響を及ぼすからです。
有効な感情の吐き出し方としては、
- 誰かに愚痴や悩みを聞いてもらう
- SNSで気持ちをシェアする
- 日記やメモにそのときの気持ちを書き出す
「そんなことで解決するの?」と思うかもしれません。
しかし、重要なのは“解決”よりも“消化”です。

トナラーそのものを変えられなくても、
適切に吐き出すことが、ストレスをためずに快適に過ごせるコツです。
ちなみに、私もトナラーで悩んでいた時期がありました。
でも、私の場合は、“相談のプロ”に悩みを聞いてもらえたおかげで、トナラーに対する悩みが解消しました。
「相談のプロって誰?」と気になる方は、こちらの記事をご覧ください。
実は自分もトナラーかも?

意外と盲点なのが、自分が「トナラー」になってしまっていないかという視点です。
実際に自分はどうかを確認してみましょう。
- 「混んでいる」と思い込まないように注意しよう
- トナラーに勘違いされないための自分の行動チェック
- 相手を不快にさせない距離を保つには
「混んでいる」と思い込まないように注意しよう
電車に乗った瞬間など、空いているのに、混んでいると思い込み、
無意識に他人の隣に座ってしまうことがあります。
「早く座らなきゃ」、「ここが一番よさそう」といった
焦りや思い込みによる行動選択によるものです。
例として、
- スマホを見ながら電車に乗り込み、周りを見ずに、ふと目についた席に座った
- カフェに入った時、店内を確認せず、目の前の空いている席に座った
など。
そして、よく見たら、周りはガラガラで他の席がたくさん空いている状況。
もちろん、「急いでいたから仕方ない」と感じることもあると思います。

焦りや思い込みで選ばず、一度周囲を確認することで、
無意識なトナラーになることを防げます。
トナラーに勘違いされないための自分の行動チェック
自分自身がトナラー化していないか?
悪意はなくても、“無意識のトナラー”になってしまうケースも少なくありません。
以下のチェックポイントに1つでも当てはまったら、注意が必要です。
- 空いてるのに、なぜかいつも人の隣を選んでる
- 「ここがいつもの席だから」で決め打ちしている
- 自分が快適かどうかしか考えていない
自分の感覚だけで座ったり停めたりしていると、
知らぬ間に、誰かを不快にさせている可能性もあります。

「ガラガラの空間では、他人との間に少し距離を空ける」
これだけ意識するだけでも、あなたは“非トナラー”です。
相手を不快にさせない距離を保つには
「自分の快適さ」よりも「他人の安心感」をちょっとだけ優先すること。
- 空いている場所では、1席あけて座る
- どうしても隣になるなら、先に一言声をかける
たったこれだけで、相手の不快感を与えずに、
「気遣いができる人」として思いやりの行動をとれます。

ただ、“距離を意識するだけ”で、お互いに不快な気持ちにならず過ごせるのです。
まとめ:トナラーと上手に付き合い、心地よい空間を守ろう
トナラーとは、「ガラガラなのにわざわざ隣に来る人」のこと。
トナラーが隣にくる心理と理由は以下のとおりです。
- トナラーはパーソナルスペースの感覚が希薄
- 人間の心理的な要因も影響
- 明らかに“わざと”隣に来ているトナラーもいる
トナラーと遭遇したときの対処法や距離の取り方は以下のとおりです。
- 移動して物理的に距離を取る
- 好きな音楽や動画を見て、”自分の空間”を作る
- あらかじめ荷物でトナラーをガードする
- 壁際・角・端席を意識して陣取る
- どうしてもトナラーが気になる場合は感情の出口を用意しよう
自分自身がトナラーをしている側にいないかを意識する視点も重要です。
- 焦りや思い込みで選ばず、一度周囲を確認して座ったり停めること大事
- ガラガラの空間では、他人との間に少し距離を空けることを意識する
- 「自分の快適さ」よりも「他人の安心感」をちょっとだけ優先しよう
トナラーって最近よく聞くけど、何者なの?